セカンド レディー
「いらっしゃいませ」
入ったお店は、若者に人気のお店。
シロクマがマスコットキャラクターで、パステルカラーのお洋服がとても可愛い。
「好きなの選べ」
…って、ことは流牙くんが買ってくれるのかな?
ていうかさ、ほんとこの人何者?
やっぱり家が超金持ちとしか思えないんだけど。
そんなことを思いながら、並べられた服をみる。
どれも可愛いからぶっちゃけどれでもいいんだよなぁ。
となれば、決めては値段。
買ってもらうにしても自分で買うにしても、高いのは嫌。
また、5000円以内なら…
「え、たかっ」
偶然手にした商品の値段を見ると12,000円と書かれていた。
ぐ、偶然だよね…?
こっちだと…
「うわぁ…」
あんま変わんねぇ。
うーん、商品はとっても可愛いけどお値段が可愛くない。
うん、なしだな。
「決まったか?」
「なんて言うかさ…ね?」
どれも高いんよ。
男がいる前で着る服とはいえ、部屋着に変わりない。