セカンド レディー
「流牙さ、もうちょっと優しく教えたげなよ〜。柚姫ちゃん可哀想じゃん」
缶コーヒー片手に余裕そうな笑みを浮かべる瞬くん。
恭平くんと唯花と陽向くんとコンビニに行っていており、帰ってきたところだ。
「瞬くんは勉強しなくて平気なの?」
「俺?ん〜、授業受けとけば、平均はとれるからね」
うわぁ…。
本当にいるんだ。授業だけで、テスト受ける人って。
「完璧そうに見える柚姫ちゃんにも、ダメなところってあるんだね。流牙じゃ嫌になるでしょ?俺でよければ教えたげよっか?」
ニコニコ笑顔を浮かべる瞬くん。
確かに、流牙くんは怒鳴ってばかり。
男の人に怒鳴られるのはどうも苦手…と言うより嫌。
「ちょうど良かった。俺一人でこいつら見るの無理。休憩してくっからあと任せた」
そう告げると、流牙くんは幹部室から出ていった。
たぶん、タバコだ…。