セカンド レディー


「流牙さ、もうちょっと優しく教えたげなよ〜。柚姫ちゃん可哀想じゃん」



缶コーヒー片手に余裕そうな笑みを浮かべる瞬くん。


恭平くんと唯花と陽向くんとコンビニに行っていており、帰ってきたところだ。




「瞬くんは勉強しなくて平気なの?」


「俺?ん〜、授業受けとけば、平均はとれるからね」



うわぁ…。

本当にいるんだ。授業だけで、テスト受ける人って。




「完璧そうに見える柚姫ちゃんにも、ダメなところってあるんだね。流牙じゃ嫌になるでしょ?俺でよければ教えたげよっか?」



ニコニコ笑顔を浮かべる瞬くん。


確かに、流牙くんは怒鳴ってばかり。


男の人に怒鳴られるのはどうも苦手…と言うより嫌。




「ちょうど良かった。俺一人でこいつら見るの無理。休憩してくっからあと任せた」



そう告げると、流牙くんは幹部室から出ていった。


たぶん、タバコだ…。



< 141 / 297 >

この作品をシェア

pagetop