セカンド レディー
あとは…
残ったのは、先程買ってもらった日用品。ほぼお風呂関係だけど…。
部屋を見渡しても、それらしいドアはない。お風呂って別の場所なのかな…?
ここまで凄いと、普通に部屋についているのかと思ったけれど、さすがにそこは一般的らしい。
「流牙くん」
部屋を出て幹部室にいるだろう彼の名前を呼ぶ。
「片付け終わった?」
ソファに座ってくつろぎながらタバコを吸う彼。
「まだ。お風呂場ってどこ?」
そう訊ねながら、レジ袋を見せる。
「こっち」
タバコの火を消すと、丁寧に案内してくれた。
お風呂場はあたしの部屋の斜め前。それなら案内してくれなくても言葉で伝えてくれたら分かるのにっと内心思った。
またグチグチ言われそうだから何も言わないけど。
「洗面台とシャワーは他の奴らも使うから使う時は鍵閉めろよ。タオルはその棚にあるのテキトーに使っていいから」
「他の人たちってみんな?」
ていうかみんなここに泊まってるの?確かに人が住むには不自由ないだろうけど…。
「ここを使うのは幹部以上だ。泊まった時とトレーニング後に使ってるから、気つけねぇと覗かれんぞ」
ということは、あの5人と唯花だけなのか。
ていうかさ…
「ここ、毎日誰かは泊まるの?」
「交代で誰か一人は泊めるようにする」
ふーん。
ということは、あのバカでかいベッドも誰かと一緒に寝れるってわけか。