セカンド レディー
「それじゃ…」
あることを思い、不敵な笑みを浮かべる。
「ここじゃなかったらいいんだ」
それってあたしにとってはメリットしかないんだよね。
ここは繁華街やホテル街からも近い。遊ぶだけ遊んで戻ってくればいいんでしょ?
住むところには困らず、前みたいに…ううん、前以上に遊びやすくなる。
フフっと笑うあたしに対して、鋭い目付きで睨みつける流牙くん。
「次、変なこと言ってみろ。どーなっても知らねぇぞ」
顔を近づけ、ガチトーンでそう口にする。冗談なんかじゃない。多分、殺されるなと直感的に感じた。