またきっと君を好きになる。


その夜、何度も何度もともの心臓のリズムを刻む音は弱くなったんだよ。

その度に、おばさんは手を握ってともの名前を呼んでいた。

おじさんはトイレで泣いてた。



俺も耳元で名前を呼んだ。聞こえてた?

仲直りしよう、だから起きて、目を覚ましてって。


痛かったね、怖かったね。


あの時、俺も意地張ってたんだ。仲直りしていれば、こんなことにならなかったのかもしれない。

朝、俺がともの家に行って、仲直りして、一緒に学校に言っていれば。

考えれば考えるほど、後悔しか生まれない。




守ってあげられなくてごめんね。


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