またきっと君を好きになる。
2018年11月
11月4日(日)
学校は、まだともの噂で持ちきりだよ。
「なあ田邊。お前の彼女、どんな感じ?」
「心臓止まったんだろ?」
興味本位で話しかけてくるやつもいる。
「……お前らは、それを聞いて何がしたいの?」
「いや、だって心配じゃん」
「田邊だって、不安だろうしさ」
机を思い切り叩いた。教室が一瞬で静まり返る。からんとシャーペンが床に転がり落ちる音がよく響いた。
「俺らのこと、心配してくれるならっ!……わざわざ思い出させるようなこと言わないでもらえる?」