またきっと君を好きになる。
2018年11月

11月4日(日)



学校は、まだともの噂で持ちきりだよ。


「なあ田邊。お前の彼女、どんな感じ?」

「心臓止まったんだろ?」


興味本位で話しかけてくるやつもいる。


「……お前らは、それを聞いて何がしたいの?」

「いや、だって心配じゃん」

「田邊だって、不安だろうしさ」


机を思い切り叩いた。教室が一瞬で静まり返る。からんとシャーペンが床に転がり落ちる音がよく響いた。


「俺らのこと、心配してくれるならっ!……わざわざ思い出させるようなこと言わないでもらえる?」


< 36 / 55 >

この作品をシェア

pagetop