またきっと君を好きになる。


一度目にかけた時は出なくって二度目でやっと繋がったんだけど、


「はい……もしもし」

「優くん?おはよ」

「んー……」



優くんってば、ちょっぴり寝ぼけてて。

思わず笑っちゃった。何度か話しかけたんだけど、ふにゃふにゃしたままで。



「起きて、優くんってば。起きろ〜」

「……とも?」



それでやっと私だって気がついたみたい。

電話口で「うわっ、ごめん、何時!?九時!?」って叫びながら、慌てて着替え始めたみたい。


よっぽど慌ててたみたいで部屋でドタバタしている音が聞こえて、お腹抱えて笑っちゃった。


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