またきっと君を好きになる。



「寝坊してごめんなさい」


一時間遅れてきた優くんが律儀に謝るのが可愛くって、すぐ許しちゃった。

お詫びにともの行きたいところに付き合うって言ってくれたから、ずっとしてみたかった遊園地に二人で行くことになったの。


二人で電車に乗って向かったんだけど、デートで電車に乗るのも初めてだったから、私ってばずっとニヤニヤしちゃってて。


だってね!?

電車が揺れた時、優くん、とっさに私の腕を掴んで抱き寄せるみたいに支えてくれたんだよっ!


もう、ドキドキしっぱなし!



「とも、俺につかまってて」


なんて言われちゃったら、もう限界!



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