恋しくば
未だ彼女は出来ていないらしい。
珍しいこともある。
「モモちゃんのタイプってどーゆーの?」
「年上、ダンディ、懐が温かいひと」
「おっさんかよ……。それ合コンじゃ出会えなくね?」
「合コンのツテを辿るの」
「へー、そんな使い方があんのか。そういえば京平さ、昨日の女子からの告白断ってた」
百鳥が目を丸くする。私も口をぽかんと開いた。
「よっぽどやばいのが来たってこと?」
「いや、いつもと同じ感じの……文学部の大郷さん? だっけ、名前」
「去年の学祭で準ミスコンだった子?」
「全然知らない……」