恋しくば
本当にそうだろうか。分からないな、と思いながらぼんやりしていると、辻本がこちらを向いた。
「何か食べたいものがあるか?」
「え、いや、あたしはお弁当」
そうか、と答えが返ってきて、辻本は食券を買いに行った。その背中を三人で見送る。
頬杖をついた百鳥が思い出したように言った。
「辻本って普段どこで食べてんの?」
「南館のカフェか、コンビニで飯買ってんじゃん? そういえば食券の買い方知らないかも」
上羽が答えて、こちらを見る。何か言いたいのか、とお弁当を開けてからそちらを向いた。
「食券販売機の前に列が出来るかもしれない」