別れても好きなひと
「家、どこ?」

「え?」

「毎日送ってく。」

大悟に負担をかけたくない。大悟をあぶない目に合わせたくない。私は必死に拒否した。押し問答になってしばらくたつと

「かわらないな。がんこ。」

呆れたように大悟は笑った。

「じゃあ、俺の番号、携帯にいれとけ。なにかあったらすぐに電話すること。それから住所、実は調べればわかるんだ。俺、一応、店長だからさ。」
< 20 / 329 >

この作品をシェア

pagetop