別れても好きなひと
走りながら携帯の画面を操作する。

大悟っ!大悟っ!

『どうした?』

すぐに大悟は電話に出てくれた。

「助けて!助けて!助けて!大悟!怖い!」

走りながら一息で告げると『どこにいる?すぐいく!』電話の向こうからも大悟が慌てて向かっているとわかる。

場所を伝えると『ドンッ!』後ろから体当たりをされ携帯電話が地面に落ちた。

くびをしめられ後ろが見れない。
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