密使ユエの悩み事。
カルカッタの市場で

少年のラシッドは答えた。


「それは信頼してるからだと思う」

「人形として?」と密使ユエ。

続けて。

「わたしをユエと名付けた両親もそうだった。
わたしたちを利用していた」と密使ユエ。

ラシッドは首をふる。

「似合ってる名だと思う」とラシッド。
「うそつき」と密使ユエ。

きっと睨む。
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