言えよ、俺が好きだって
ムッ!


そう思うけど、今回のは私が悪い。

後輩に笑われるなんて、情けないね。


「えっと、結城朱里です。さっき、蘭に言われたみたいにマイペースらしいんだけど、今日はよろしくね。」


差し支えないくらいに、軽く自己紹介した。

私自身、マイペースとか思ってないんだけどね?


蘭や雅人くんによると、そうみたい。


まあ、言われてみれば、結構時間とか気にしないし、思い当たる節もあるような…。


みんなパチパチしてくれてるし、いいや。



拍手が止むと、私の横にいた小崎くんが口を開いた。


「俺は、小崎拓真(コザキタクマ)。バスケ部所属です。雨宮待ってっからな。」


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