一途彼女×S系彼氏
恐る恐る聞くと、
真面目に聞いてくれていたはずの
颯人君は突然笑い出した。


「…ふ!あはは!ははっ!
莉子ちゃん、想像力豊かだね?
俺、そんな面倒くさい事しないから。
それにさ、去る者は追わない主義。
あ、莉子ちゃんには逃げられても
追い続ける覚悟だけどね。」


冷たい水の中にいるのに
私の体温は急上昇していった。
最後の一言に心臓が音を立てたから。


「あれ?顔真っ赤。
どうしたの?」


ニヤッと聞いてくる颯人君は
確信犯だ。


不敵な笑みを浮かべたと思ったら
今度はその笑みはフッと消え、
顔をぐっと近づけて真剣な目をした。


私は、その目から視線を
反らすことが出来ない…。


「なぁ、早く好きって認めなよ。」
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