うそつきペン
ツグミは最初から女性の事情を知っていたのかもしれない。


「本当だね」


あたしは素直にそう答えて頷く。


でも、こんな寂れた商店街じゃなかなかお客さんは入らないだろう。


そう懸念にしていると、女性がカウンターから何かを取り出してあたしとツグミに手渡して来た。


「これ、このお店のチラシなの。よかったら学校の友達に広めてね」


見てみると、そのチラシにはこのお店の名前や場所。


ポイントカードを作った時の特典などが記載されていた。
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