幼馴染の溺愛から離れることができない
「もう…大丈夫」

「はー良かった」

「ゴメンね、ありがとう」

「謝らなくていいよ
それより…まだあのときの」

「うん、治らなくて」

「そっか、」


あのときのというのは
小学2年生のとき雨がすごい降ってた日にお使いの帰り道誘拐にあって
暗いところに閉じ込められてそのときはすぐに見つかったから大事には至らなかったけど
それから暗い所はトラウマになっちゃって

今みたいに暗い所だと過呼吸を起こしたりするようになって

でもこの頃暗いところにいなかったから久しぶりでびっくりした

少しして電気がついた

暗くてよくわからなかったけど
朔ちゃんすごい心配そうな顔で見てる

「ほんとに、大丈夫だから、そうだ!ご飯食べよ」

「わかったよ」

下に降りてカレーをよそって席についた

「初めてだね朔ちゃんのご飯食べるの」

「あ~確かに」

ひと口食べると優しい感じがした

「美味しい!」

「口にあったみたいで良かったよ」
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