慟哭、禁断の果てに
紹介すると言って連れてこられたのは、社名を見て
分かった。

彼が勤める有名企業だ。

そんな会社に私が?
どう考えても、昨日まで水商売していた女が来るような
ところではない

5分ほど待つと年配の見るからに、偉いオーラを放った
男性が私たちの前に現れた

「部長、お忙しいのにお時間頂戴して有難うございます」
「いや、いいんだ。立ち話もなんだから、奥に座ろうか」

部長さんが右手をスッと窓際の席へ向けた


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