慟哭、禁断の果てに
何気なく時計を見ると、和宏さんが部屋に来てから
四時間近く経っていた

「ヤバイ。引っ越し屋さん来ちゃう」

クルッと部屋を見回すと、和宏さんは突拍子もないこと
を言い出した

「俺の部屋に引っ越す?」
「え?ちょっと、、それって、、、」
「一緒に暮らそう、舞」
「でも、、、新しいアパート契約したし、、、」
「解約すればいいよ。このまま、俺の部屋に。ね?」

笑顔でとんでもない提案をする和宏さんは、意外と
強引な人だと実感した

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