先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~

数日後、

西川さんは貧血だったらしく既に仕事復帰している。

あれ以来、山片課長と西川さんのことが持ちきりで、ほんとか嘘かわからないけど付き合ってるという噂まで出ている。

それに気を良くしたのか、はたまた私が気にして見るようになったからか、ますます西川さんは山片課長に絡んでるところをよく見るようになった。どうやらターゲットを課長に絞ったらしい。

「私と課長の仲じゃないですか~」

なんて声も聞こえる。

私はあの日倒れたのは演技だと思っている。
医務室に行った時、花笑さんに後を任せて課長はすぐに仕事に戻ったんだけど、その後10分もしないうちに起き出して

「な~んだ、松崎さんだけなの」

と言ってさっさと帰ったそうだ。

課長…とうとう西川さんの毒牙にかかってしまいましたね。御愁傷様です・・・。
日野さんじゃなくて良かった~!

「知佳ちゃん、ちょっといい?」

隣から花笑さんの呼び掛けに振り向くと、

「これお願いしたいんだけど…」

と資料の説明をしだした。

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