先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~

花笑さん最近元気ないみたいだけどどうしたんだろう。
いつもの優しい微笑みも影を作っている。
西川さんより花笑さんの方が倒れてしまいそうだ。

「こういう感じでお願いね」

「はい、わかりました。花笑さん大丈夫ですか?具合悪そうですけど…」

「えっ大丈夫元気よ」

目を丸くしながらもいつもの微笑みを私に向けてくれた。

「ならいいんですけど」

気のせいかな?
そういえば花笑さんと日野さんが二人でいるところもよく見かける。
花笑さんは日野さんの担当だから一緒にいてもおかしくはないんだけど…。



『コウくん……』



あの日小さく呟いた言葉は、




日野晃平




日野さんのことを言っていたのだろうか?。
親しそうにコウくんなんて呼ぶってことは、もしかして花笑さんの好きな人って日野さんなのかな?


そしたら私は憧れの先輩の彼氏に恋してしまったってこと?

そんなぁ~~~~!

私は花笑さんも日野さんも大好きで、もし付き合ってるのだとしたら、二人を引き裂くようなことはしたくない。
私の恋は実るどころか秘めたまま終わってしまうのだろうか?


「はぁ~切ない…」
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