先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~
ある日、もうすぐ終業時間って頃に倉庫に荷物を置いて部署に帰ってきたら、西川さんと花笑さんがもめてる?
「いえ、私そういうとこはちょっと・・・」
「いいじゃないたまには。あなたあんまり出会いもないみたいだし。私が協力してあげるって言ってるじゃない」
花笑さんなんか困ってるみたい。
「どうしたんですか?」
いつかの日みたいに今度は私が助け舟を出す。
「ちょうどいいわ、夏野さんも一緒にどう?合コン」
「え、いや私はいいです・・・」
「人数足りないのよ、いてくれるだけでいいから。今回のお相手医者なのよ!こんな機会なかなかないのよ!」
あれ、西川さん課長のことどうしたんだろう?そういえば最近山片課長に絡んでるところ見てないな?
「あ、やっぱり若い子はいいわ。まだ出会いがありそうだもの。地味で目立たない松崎さんに出合いを分けてあげないとね」
ニヤッと意地悪に笑う西川さんにイラッときた!
「なっ!?」
なにいってんの?!この人!!花笑さんは困った顔で苦笑いするだけ。私は我慢ならなくて言い返そうとしたら、
「おい!まだ終業前だ!なにくっちゃべってんだ!仕事しろ!」
鬼課長山片さんの雷が落ちた!3人でビクッと首を萎める。