セナカアワセ

第4節 壊れた親友 栞里side

那美香?




なんで全力疾走?




会長に渡せたよって報告しようと思ったのに。




電話をかけてみるけど、全然繋がらない。




んーー?




なんでだろう。




そんなことを思っていると、階段の上から誰かが怒っている声。



なんだろうと階段を上っていくと、誰の声か分かった。




遙人君。




と、先生?




そこには遙人のネクタイを掴む図書の先生の姿が。




「今、なんて言ったか分かってるの!?!?」



先生の怒号が飛ぶ。




私は慌てて近寄った。




「ちょっ、遙人君!?先生!?」




私が先生の肩を掴むとすごい勢いで睨まれる。




「えと、どうかしたんですか?」




驚いている遙人君と、息を切らしながら肩を震わせている先生。



「、、、、、、那美香ちゃんと仲良いんだよね?」



突然そう言われてびっくりした。



「えっ、はい!」




「じゃあ、こいつのこと1発殴ってやって。那美香ちゃんの過去知ってるよね?私は一応教師だから、手は挙げられないけど。、、、遙人、ちゃんと今の話全部しなさいよ。那美香ちゃんと話してたこと、全部言いなさいよっ!!」






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