セナカアワセ
先生はそう言うと図書室の中に戻っていった。





迫力に圧倒される私達。




何があったの?




いつもニコニコしてるのに、あんな先生初めて見た。



「えと、場所、変えようか?」



私がそう言うと、中庭まで行こうと遙人君が前を歩き出す。



私、なんか、とんでもないことに巻き込まれる気がするんだけど。



中庭はカップルでいっぱいだと思ったけど、そんなに人がいなかった。



ベンチに並んで座る。



変な感じ。




「えっと、その、那美香と何かあったの?」



「うん、まぁ。、、、、、、那美香に告白されて、断った。、、、、、、由果と付き合うことにしたから。」




「えっ!?どうして!?」




由果ちゃんって、あの人でしょ?



事故で怪我したのを全部遙人君のせいにした。




遙人君の口から付き合うなんて言われて、本当にびっくりした。




でも、ここで繋がったと思った。




全力疾走の那美香。



先生の怒号。



遙人君の彼女。



そして、確か、先生は那美香の過去を知っていた気がする。




それに、那美香の過去。




嫌な予感がした。




もしかしてまた、、、、、、、、、



「、、、、、、、、、もしかして、那美香に何か言った?断った時。」



そう言うと、ふーーっと息を吐き出して遙人君が言った。



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