セナカアワセ
栞里が私の前に立って由果ちゃんを睨む。




「あははっ!そんな顔するってことは知ってるんだね。」




「遙人君ならまだ学校の中だと思いますよ。それじゃ、さよなら。」




「待って!遙人に用があるんじゃないの。、、、那美香ちゃんとちょっと話したくて。」





そう言って私に笑いかける。




え?




私?




「話すだけだから、いいでしょ?そこのカフェでどう?」




「ちょっ、いきなり現れてなんなんです「いいですよ。」




栞里には悪いけど、話を遮った。




別に話すだけならなんともないと思った。




だって、今の私はどれだけ傷ついてももうなんとも思わないから大丈夫だと思った。




栞里は何度も大丈夫と聞いてきた。



そんなに心配なら着いてきてもらってもいいけどって由果ちゃんは言ったけど、私が断った。




「何かあったら電話してね?すぐに行くから。」




「うん。ありがとう。」




栞里と学校前で別れて、由果ちゃんとカフェに入った。




メニューを見ながら何にしようと悩む姿は本当に女の子らしくて、この子が意地悪そうには見えなかった。



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