セナカアワセ
「あははっ!!負けず嫌い!!でも、なるほどねー。遙人って頭抱えると照れてるってことなんだ。」




そんなこと覚えんなって頭をぐちゃぐちゃにされる。




大きな手にちょっとドキッとする。





「あっ、そうだ。今度は宇宙のこと教えてよ!遙人の好きな事、私ももっと知りたい。」




「うん。いいよ。少しずつ好きなことやっていこう。」




「そうだね。」





隣に遙人がいること、それが何より幸せ。




「那美香。」




そうやって名前を呼んでくれるのも好き。




私が振り向くと、優しいキスが落ちる。




私の頭を抑えた遙人の手に安心する。




「今もこれからも好きだよ。」




「うん。私も。だって、毎日会ってるのに恋しいくらいだから!」




そう言って笑うと、遙人も笑い返した。




そしてまた遙人の顔が近づいて。




角度を変えながら何度も、




光り輝く星空の下、




お互いのことを確かめるように、




キスをした。





そんな私たちをからかうように、





桜の花びらが夜空に舞った。


























END


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