純真~こじらせ初恋の攻略法~
そろそろと顔を上げて私と藤瀬くんの表情を伺ってくるあたり、図々しくて仕方ない。
確かに首謀者は由加里で、この5人は私達に何もしていない。
けれどまた、それが一番腹の立つ原因でもあるのだ。
全くの無関係な人間が、私と藤瀬くんの関係が壊れるさまを面白おかしく傍観し、進学して合わなくなったらそれっきり。
誰も私達に真実を告げようともせずに忘れてしまった。
そして今、由加里がいないのをいいことに、全てを由加里のせいにして自分達はこの罪悪感から解放されようとしている。
いったいコイツ等はなんなんだ?
正直に言えば、今ここで私と藤瀬くんに頭を下げる権利すら持ち合わせていないではないか。
私と藤瀬くんに頭を下げる権利を持っているのは由加里だけだ。
それを思うと、許す許さないとかのレベルではない。
この気持ちをどう言葉にしていいか思い悩んでいるとき。
「ごめん、俺達帰るわ」
藤瀬くんは私の腕を取って急に立ち上がった。
「はっ?」
驚きの声を漏らした私と同じように、今まで黙っていた周りの人達も騒めきだす。
「ちょっと藤瀬くん。このままでいいの?」
「藤瀬くんはそれでよくても、茉莉香の気持ちはどうなるのよ」
亜弓と奈緒は藤瀬くんを引き留めようとしてくれたが、私はこのままこの場を立ち去りたかった。
この5人に『許す』といってスッキリさせてやる義理もなかったし、顔を付き合わせるのも嫌だったからだ。
確かに首謀者は由加里で、この5人は私達に何もしていない。
けれどまた、それが一番腹の立つ原因でもあるのだ。
全くの無関係な人間が、私と藤瀬くんの関係が壊れるさまを面白おかしく傍観し、進学して合わなくなったらそれっきり。
誰も私達に真実を告げようともせずに忘れてしまった。
そして今、由加里がいないのをいいことに、全てを由加里のせいにして自分達はこの罪悪感から解放されようとしている。
いったいコイツ等はなんなんだ?
正直に言えば、今ここで私と藤瀬くんに頭を下げる権利すら持ち合わせていないではないか。
私と藤瀬くんに頭を下げる権利を持っているのは由加里だけだ。
それを思うと、許す許さないとかのレベルではない。
この気持ちをどう言葉にしていいか思い悩んでいるとき。
「ごめん、俺達帰るわ」
藤瀬くんは私の腕を取って急に立ち上がった。
「はっ?」
驚きの声を漏らした私と同じように、今まで黙っていた周りの人達も騒めきだす。
「ちょっと藤瀬くん。このままでいいの?」
「藤瀬くんはそれでよくても、茉莉香の気持ちはどうなるのよ」
亜弓と奈緒は藤瀬くんを引き留めようとしてくれたが、私はこのままこの場を立ち去りたかった。
この5人に『許す』といってスッキリさせてやる義理もなかったし、顔を付き合わせるのも嫌だったからだ。