純真~こじらせ初恋の攻略法~
公園自体は大きくないが、グラウンドが隣接されているため照明が高いので、夜になるととても広く感じる。
公園側にある遊具は、ブランコ、滑り台、ジャングルジム、砂場のみだ。
中学時代の私達はいつも、ブランコから少し離れたところにあるベンチに座っていた。
こういうことは、どれだけの年月が経っても体が覚えているものなのだろう。
私と藤瀬くんは自然とベンチに向かい、あの頃と同じように並んで座った。
懐かしくて照れくさくてこそばゆい。
どんなに傷付いて傷付けて、拗れて捻じれて諦めて年数を重ねても、昔と変わらぬ気持ちでここに座っている。
こんな日が来るなんて……。
「仕事初めてこの町に戻ってきて、何度もここに来たいと思ったんだ。でも、いざとなるとどうしても来ることができなかった」
藤瀬くんは遠くを見つめながら話し始めた。
「ここには茉莉香との思い出が多すぎたから。思い出したくないことが多すぎて、ここに来る足が止まってたんだ」
「私も」
私達はきっと、ずっとずっと同じ気持ちだったんだろう。
ここにはいい思い出が多すぎて、傷付き疎ましく思っていた心のままで来る事ができなかった。
ここで笑い合った日々を、本気で悔やみたくなかったからだ。
個々での思い出は、綺麗なまま残しておきたかったからこそだった。
「茉莉香に告白して、付き合えるようになって、たくさんのことを茉莉香と経験してさ。俺、本当に楽しかったし、幸せだったよ。あんなことになっても、茉莉香に対する気持ちはどうしても消えなかった」
藤瀬くんの言葉は私の気持ちそのもので、語らずとも気持ちが伝わっているような気がした。
公園側にある遊具は、ブランコ、滑り台、ジャングルジム、砂場のみだ。
中学時代の私達はいつも、ブランコから少し離れたところにあるベンチに座っていた。
こういうことは、どれだけの年月が経っても体が覚えているものなのだろう。
私と藤瀬くんは自然とベンチに向かい、あの頃と同じように並んで座った。
懐かしくて照れくさくてこそばゆい。
どんなに傷付いて傷付けて、拗れて捻じれて諦めて年数を重ねても、昔と変わらぬ気持ちでここに座っている。
こんな日が来るなんて……。
「仕事初めてこの町に戻ってきて、何度もここに来たいと思ったんだ。でも、いざとなるとどうしても来ることができなかった」
藤瀬くんは遠くを見つめながら話し始めた。
「ここには茉莉香との思い出が多すぎたから。思い出したくないことが多すぎて、ここに来る足が止まってたんだ」
「私も」
私達はきっと、ずっとずっと同じ気持ちだったんだろう。
ここにはいい思い出が多すぎて、傷付き疎ましく思っていた心のままで来る事ができなかった。
ここで笑い合った日々を、本気で悔やみたくなかったからだ。
個々での思い出は、綺麗なまま残しておきたかったからこそだった。
「茉莉香に告白して、付き合えるようになって、たくさんのことを茉莉香と経験してさ。俺、本当に楽しかったし、幸せだったよ。あんなことになっても、茉莉香に対する気持ちはどうしても消えなかった」
藤瀬くんの言葉は私の気持ちそのもので、語らずとも気持ちが伝わっているような気がした。