あやかし神社へようお参りです。


 みくりは「ふんっ」と鼻を鳴らすと、得意げに胸を張る。

 そんな二匹と三門さんの顔を交互に見た。


 「普段は狛狐としてそこに立って、ユマツヅミさまをお守りしてくれているんだよ」

 「あ、妖……」


 みくりの「無礼な!」と吠える声によってかき消される。


 「私たちは神使だ、そこらの妖たちと一緒にするでない! そもそも人間がつくった「妖」という呼び名が汚らわしいんだ! もともと私たちのような存在は……」

 「あーあ、またみくりのお説教が始まった」


 ふくりがやれやれと首を振る。

 今に始まったことではないらしい。

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