あやかし神社へようお参りです。
買ってきた稲荷コロッケをお皿に二つ並べて、電子レンジの中へ入れる。温めのボタンを押せば、回転皿がくるくると回りだした。
そうしている間にも三門さんは手ぎはよくお味噌汁を作っており、手伝うべく横に並んだ。
ふくりとみくりのことで頭から離れていたが、私が今一番考えなければいけないのは葵のことだ。
あの必死な目を思い出す。
私には、何ができるのだろう。
「麻ちゃん。麻ちゃんストップ」
肩を軽く叩かれて、はっと我に返る。
「それじゃ大根のみじん切りになっちゃうよ」
手元を見れば、指定された短冊切りを通り越して千切りになっている。このまま続けていたら、本当にみじん切りにするところだった。