あやかし神社へようお参りです。

 「どうかした? 帰ってきてから、ずっと心ここにあらずって感じだね」


 味噌を溶かしながら尋ねてきた三門さんに、申し訳なさが募る。

 お世話になっているのに、満足にお手伝いもできないなんて。


 じっと私の目を覗き込む三門さん。


 「あ、あの……」


 言葉が詰まる。

 昨日の今日では、やっぱり声を発することへの抵抗が薄れることはないらしい。

 それでも三門さんは私が話し始めるのを待ってくれているらしく、何とか深呼吸で心を落ち着かせゆっくりと口を開ける。


 「妖を、」

 「うん?」

 「妖を、人にするには……どうしたらいいんですか」


 お玉を持ったまま固まった三門さん。何度か瞬きを繰り返し、そして苦笑いを浮かべる。

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