あやかし神社へようお参りです。
三箇日で早起きの生活に慣れてしまったのか、六時を少し過ぎた頃に目が覚めた。顔を洗って髪を縛り、白衣に腕を通すと本殿を訪れる。いつもはピシッと背筋を伸ばして朝拝の支度を済ませている三門さんの姿はなかった。
三日間は眠り続けるって言っていたもんね。
時間になってもやはり来なかったので、簡単に二礼二拍手一礼だけで挨拶を済ませた。
本殿を出ると、お行儀よく台に座っていたみくりとふくりがぴょんと宙で一回転してから私のそばに着地する。
「おはよう、麻」
ふくりはくわあと欠伸をして体を伸ばす。
「おはよう、ふくり。みくりもおはよう」
「三門はまた眠りこけているのか。たく、だらしがない! それで神職が務まるとでも思っているのか!」
ふふん、と鼻を鳴らしたみくりが前足で顔を洗う。苦笑いをしてその場にしゃがんだ。