あやかし神社へようお参りです。
「真由美ちゃん、嘘つきだよ!」
「そうだよ、妖怪なんていないもん!」
「いるもん、すねこすりに家鳴に、小豆洗いも、私の神社にいるもん!」
やがて少女は大きくなり、
「妖が見えないのは、私が悪いから?」
「そんなことはないわ、ユマツヅミさまがお決めなさることなのよ」
「私がダメな人間だから、何の力も授けなかったの? 私は松野の家系にはふさわしくないの⁉」
疎外感は、自己険悪に変わり、
「真由美、今何時だと思っているんだ⁉ 逢魔が時までには帰って来いと言っているだろう! 夜は妖の時間なんだ、何かあったら」
「煩い煩い煩い! 私には関係ないでしょ⁉ 見えないものの話なんて聞きたくない! 気持ち悪いのよ、この家もこの神社も、見えないものに仕えてるアンタたちもっ!」
寂しさは、憎しみに変わった。