あやかし神社へようお参りです。
いろいろ頭が追い付かず、なんだかこめかみが痛い。
「その紙袋、『みいと村松』の稲荷コロッケだろう」
私が胸の前で抱えていた紙袋に、前足を伸ばしたその狐。
「どうりで良い匂いがしたんだねえ」
ふんふんと鼻を鳴らせた二匹を嬉しそうに、その太い尻尾を左右に揺らす。
「三門のやつ、気が利くじゃないか。さあ、小娘。早く出せ」
私の膝に前足を乗せた二匹の狐。突然体重がかけられて、バランスを崩し後ろへ尻もちを付く。
いたた、と顔を顰めていると、頭の上に影が落ちた。
三門さんが不思議そうな顔で目を瞬かせている。