平凡女子ですが、トリップしたら異世界を救うことになりました
最初は初めての乗馬に身を硬くしていた桜子だが、ディオンに守られ、馬の揺れに身をゆだねているうちに楽しくなってきた。
そして町から林までの景色も初めて目にして、興味深げに眺める。ときどき耳元で説明するディオンの声がくすぐったい。
(なにを話してくれるのだろう……?)
桜子はディオンの話の内容が気になっていた。
林を抜けて、桜子の目に飛び込んできたのは、青色に白を少し混ぜたような美しい色の海だった。
潮の香りに包まれ、毎年行っていた桜子の母方の実家の海を思い出した。だが、景色はまったく異なり、どう見ても日本の海の色ではない。
「とてもきれいな色! ディオンさま、あれは海ですよね?」
馬の足を止めたディオンは、降りると桜子を馬の背から降ろす。
「海を知っているのか。向こうで塩を作っており、我が国の宝でもある」
ディオンが指差した方角を見ると、ピンク色が広がる土地が見える。
「向こうですよね……? 塩って、白くないのですか? ピンク色に見えます。日本にもピンク岩塩っていうのが売っていたけど……」
「わが国の塩はピンク色だ」
「可愛い色……」
納得した桜子は、背の高いディオンを仰ぎ見る。
そして町から林までの景色も初めて目にして、興味深げに眺める。ときどき耳元で説明するディオンの声がくすぐったい。
(なにを話してくれるのだろう……?)
桜子はディオンの話の内容が気になっていた。
林を抜けて、桜子の目に飛び込んできたのは、青色に白を少し混ぜたような美しい色の海だった。
潮の香りに包まれ、毎年行っていた桜子の母方の実家の海を思い出した。だが、景色はまったく異なり、どう見ても日本の海の色ではない。
「とてもきれいな色! ディオンさま、あれは海ですよね?」
馬の足を止めたディオンは、降りると桜子を馬の背から降ろす。
「海を知っているのか。向こうで塩を作っており、我が国の宝でもある」
ディオンが指差した方角を見ると、ピンク色が広がる土地が見える。
「向こうですよね……? 塩って、白くないのですか? ピンク色に見えます。日本にもピンク岩塩っていうのが売っていたけど……」
「わが国の塩はピンク色だ」
「可愛い色……」
納得した桜子は、背の高いディオンを仰ぎ見る。