青と雲
小さいものはガムテープで取る。
破片を全て取りきったら、姿見の淵もゴミとして出した。
なぜが離れたくなかった。
「……ありがとう」
ごめんなさい、だったかもしれない。
わたしのせいで、もう少し使えたはずの鏡が壊れてしまったのだから。
腕にはしっかりと傷が残っている。
太陽にかざしても、もう血は固まっているらしく、ワインのような紅は出なかった。
部屋に戻ると、もう薄暗い。
電気をつける気にもならなかった。
ただ、腕の傷だけを眺めていた。
全て小さなものばかりだけれど、全て数えるとかなりの数になった。
「……学校、行くのかな……」
学校に通うわたしがいまいち想像出来なかった。
どうすれば、行けるだろうか。
どうすればいいんだろう。
ほとんど9ヶ月ぶりの気持ちをわたしは持て余している。