正義の味方に愛された魔女 5
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シリーズでお話を読んでくださっている方々には、もうおわかりだと思いますが、
沙羅は荒川百合さんの孫で、パパが内田隼人。
人に触ると人の気持ちが視えて聴こえてしまう力をしっかり受け継いで生まれてきました。
オマケにこの力は代々の受け継ぎが進むとパワーアップしていくようです。

百合さんはお酒を飲むと視えなくなるそうです。
パパは自分でお部屋の電気を消すみたいにスイッチでオンとオフを切り替えられます。
沙羅にもパパと同じスイッチがあって、それから、沙羅の心の声を相手の心に伝えることができるのです。
でもこの伝える力は、百合さんやパパとの約束で、大人になるまで家族以外で勝手に使わないってことになってます。

人の心がわかってしまうというのは、良さそうに聞こえるかもしれないけど結構めんどうです。

お友達と遊んでいても、楽しいのは沙羅だけで相手は本当はつまらないと思っていたり、
沙羅といる時は仲良しさんなのに、他の子と居る時は沙羅は悪者だったりするのです。

普通の人は気付かないで『知らぬが仏』でお付き合いできる幸せな関係なのに、
この力のおかげで、小さな子供のうちから人の気持ちの裏を視てしまうのです。

気を付けないと、5歳児なのに大人みたいで怖いって思われてしまいます。

老けてるのかなぁ……泣。
将来は百合さんみたいに、お婆ちゃんっぽくないお婆ちゃんになりたいんだけどなぁ。

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