副社長はワガママ5歳児。

悠真「ひでぇ。置いてけぼりかよ。」

紫苑「何でいんの?」

悠真「言っただろ。
退院したらデートしようって。」

紫苑「今日は無理。」

悠真「じゃあ、送る。
そこ空いてるから座って。」

紫苑「いいよ、あんたが座りなよ。」

悠真「怪我人がエバるな。」

本当に変な奴。でも、助かった。
今まで散々お世話してあげたから
この人になら助けて貰っても
いいような気になった。

駅に着いた私は副社長の手から
カバンを取るとポケットから
定期を取り出す。

悠真「おい!返せ。」

紫苑「返せってこれ私のだから。
送ってくれてありがとう。
ここからは1人で平気だから。」

副社長はさっきまで引っ張っていた
カバンのヒモを素直に離してくれる。

悠真「何であんたっていつもそうな訳?」

主語がなさすぎて全然会話が成り立たない。
いつもそうって何?
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