副社長はワガママ5歳児。

悠真「1人で何でも出来ると思ってんだろ?
ちげぇから。人はな
助けられて生きてくんだよ。」

紫苑「あんたの場合はそうかもね。
助けられて生きられるよ。」

分かんないだろうな、この人には。

紫苑「昨日ね、母親に電話したの。
骨折して入院してるって言っても
ちっとも私の事、心配してなかったよ。
それはいいの。私はもう大人だから。
でも、つまらない事で電話
かけて来ないでって言われたんだ。」

悠真「...え?」

紫苑「1人で何でも出来るとは
思ってないよ。
でも、私は1人で何でも出来なきゃ
いけないんだよ。」

何でこんな話、この人にしてるんだろう。

紫苑「じゃあ、帰るね。」

同情なんてされたくないのに。
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