エリート御曹司は獣でした
足を止めて振り向いた彼と距離は、三メートルほど。
男性社員の間からひょっこりと顔を覗かせた私は、目を瞬かせている久瀬さんを、思いきって誘ってみた。
「来週の日曜日、お時間ありませんか? 私の家で肉パーティーをするんです。久瀬さんもぜひご一緒に!」
変身する久瀬さんを初めて見た日、彼は社員との飲み会などの付き合いを、極力避けている理由を教えてくれた。
変身体質を知られたくないから、社内の人間と親しい関係にならないようにしているそうだ。
私のしゃぶしゃぶパーティーもかつて断ったことのある彼は、本当は参加してみたかったというような気持ちも打ち明けてくれた。
それを聞いて激しく同情した私は、いつかは久瀬さんを、みんなの輪の中に引き入れたいと思ったのだ。
そのチャンスが、今かもしれない。
彼の変身体質を知っている私は、ホームパーティーにポン酢を出さない。
万が一、不測の事態が起きても、彼の秘密がバレないように身を呈して守るつもりでもある。
この前の、望月フーズの接待の時のように。
だから私を信じて、肉パーティーに参加してくれないだろうか。
久瀬さんにも、仲間とワイワイ鍋をつつく楽しみを味わってほしい……。
男性社員の間からひょっこりと顔を覗かせた私は、目を瞬かせている久瀬さんを、思いきって誘ってみた。
「来週の日曜日、お時間ありませんか? 私の家で肉パーティーをするんです。久瀬さんもぜひご一緒に!」
変身する久瀬さんを初めて見た日、彼は社員との飲み会などの付き合いを、極力避けている理由を教えてくれた。
変身体質を知られたくないから、社内の人間と親しい関係にならないようにしているそうだ。
私のしゃぶしゃぶパーティーもかつて断ったことのある彼は、本当は参加してみたかったというような気持ちも打ち明けてくれた。
それを聞いて激しく同情した私は、いつかは久瀬さんを、みんなの輪の中に引き入れたいと思ったのだ。
そのチャンスが、今かもしれない。
彼の変身体質を知っている私は、ホームパーティーにポン酢を出さない。
万が一、不測の事態が起きても、彼の秘密がバレないように身を呈して守るつもりでもある。
この前の、望月フーズの接待の時のように。
だから私を信じて、肉パーティーに参加してくれないだろうか。
久瀬さんにも、仲間とワイワイ鍋をつつく楽しみを味わってほしい……。