君を消したワタシ。君に消されたボク。
よっしゃ!
この感じなら今日もコウが来る側だ。
いつもの待ち合わせ場所に着く。
俺はガードレールにもたれ掛かってスマホを確認。
言ってもゆっくり歩いたせいかそろそろコウが姿を見せる頃だ。
ほら、来た。
いつもの角からコウが現れる。
途端に世界は明るくなり柔らかく時間を流す。
ゆっくりだ。
コウといる時間はいつもあっという間に過ぎ去ってしまうのにコウの動きはいつだってリアルよりもゆっくりに見える。