その夜は、星が綺麗だった
「もういいよ、すぐそこだから」



私はすぐそこにある私の部屋を指さして言う









「……あいつのことなんでそんなに気にかけてんの」






静かな廊下に




ポツリ




水面に雫が落ちた時みたいに広がる











「別にただの気まぐれよ…」










そう



気まぐれ




別に特別な感情なんかない




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