その夜は、星が綺麗だった


あの夜から来週の金曜、つまり、今日まで勉強会みたいなのが続いた





あの夜の次の日から私ひとりで部屋に戻るまで帰れるかな、とか思ってたけど、そうもいかず、アサヒくんは私を毎回送ってくれた


あまり話さない私たち



時々、「また、調理実習で作ったものくれ」とな言ってきたけど、「気が向いたらね」とだけ返す


期待を持たせてはいけない……からね






学校でも夜も普通に私達はしていた



が、


やっぱ


双子はすごいなぁって思った





アカリがあの夜から2日後ぐらいに、「アサヒとなんかあったの?」って聞いてきた




双子は騙せないか〜wwとか思いながら「ん?特にないけど、どうかした?」




いつもと変わらない、自然な私の態度に、何もなかったのだと思ったのか、「ううん、気の所為かも」とアカリは言った








今日もいつもと同じようにご飯食べて、勉強して、帰ることになった




ただ、一つだけ違っていた


アサヒくんの代わりに今日はアキトくんが送ってくれた



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