[完]君からの愛を
「莉果ちゃんはさ、椎名が好きでしょ?」
「…っ!?っごほっ」
いきなりされた質問に思いっ切りむせてしまった
「大丈夫?」
「だ、大丈夫っ!急にどうして?」
どこか遠い目をして柊仁くんは話し続けた。
「莉果ちゃん俺ね椎名が嫌いなんだ」
柊仁くんは何もかも突然だった。
「俺なら莉果ちゃんにそんな辛い思いさせないよ?」
私の頬を手で包み込んで、整った顔で真剣にそう言った。
「し、しゅうじく…「俺莉果が好きだ」
そんな告白されたことも無い。
突然呼び捨てで呼ぶし至近距離で、私はアイスを落とした。
そして、柊仁くんは私のおでこに唇を落とした―――