俺が必ず守るから


「あ、美樹。こっちこっち」


「郁美、松橋くん久しぶり」


「おう、きてくれてよかった」


2人は浴衣について触れてこなかった。

それがすごくありがたかった。


「それじゃ、いきますか」


1年前と同じように松橋くんの声でわたしたちは歩きだす。

1年前と違うのは郁美と松橋くんが付き合ってること、わたしが浴衣を着てないこと
そしてなにより



――――海斗がいないこと。



海斗どうしてるんだろう。今どこにいるんだろう。


会いたい、すごく。すごく。
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