オジサンに恋しちゃダメですか
3人で会社の中に入り、外川課長は倉庫の鍵を開けた。

「販促物、運ぶぞ。」

「はい。」

四宮君はすんなり入ったけど、私は倉庫って初めて。

「この段ボール、4箱運ぶぞ。」

「はい。」

四宮君は、軽々とその段ボールを2箱、持ち上げた。


すごい。

力持ちなんだな、四宮君って。

その時、四宮君がちらっと、私を見た。


「瀬田ちゃんは、一箱でいいからね。」

「はぁ。」

「もう一箱は、課長が持ってくれるはずだから。」

私は思わず、外川課長を見た。

「四宮。おまえ、いい度胸してるな。」

「別に。女性に重い物持たせるなんて、男性としてどうですかね。」

四宮君がそう言うと、外川課長は私に、一箱の段ボールを持たせた。

「あの、私二箱持てます。」

「いいよ。俺がもう一箱、持つから。」
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