オジサンに恋しちゃダメですか
「この前のようなドジ、踏むなよ。」

課長から、きつい釘指し。

「分かってます。」

「まずは、商品開発部に行って、デザイン頼んで来て。」

「はい。」

私は書類を持って、開発部に足を運んだ。

ここに来るのは、入社以来、初めてだ。


「この前の会議を通った、プレゼンの資料?」

私を受け付けてくれた人は、眼鏡を掛けたオタクみたいな人で、資料を受け取ると、そのまま自分の椅子に、戻って行ってしまった。

「あのっ!デザイン、いつできますか?」

私は、思い切って質問してみた。

「まじは担当者を決めて、そこからだから。まだ分からないね。」

「1週間で、できますか?」

「うーん、ちょっと分からないね。担当者によるからね。」

「じゃあ、早めにできる担当者さんに、お願いします。」
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