【本編完】最恐No. 1はそこにいる
第四章 散歩

死神ゴーゴー!






じいちゃん家で飲んだ日から数日過ぎ、

俺は真面目に学校に通っている。



が、本当は面倒臭い。




それでも学校に行くのは、

やっぱり詩音のことだ。



学校に行けば、詩音に会える。




この頃詩音は、

雷達、龍神と関わっているようだ。




まだ嫌そうな顔は否めないが、

ほんとに嫌ってはなさそうだ。




龍神が、詩音の居場所になったらいいな。




そう思いながら、

俺は死神の姿になる。





髪を、片方側だけピンで止めて上げる。


地毛が見える、銀色だ。


耳には、鎌の形のピアスがゆらゆらと揺れている。


服は、黒ベースで少し白が入るパーカーとズボン。


薄く破れにくい黒の手袋を付けマスクを付ける。


最後にフードを被る。




これでよし。



俺は、久しぶりに死神の姿をした。




というのも、

高木組を潰し、残るは氷鬼。



じいちゃんから、氷鬼の周りで暴れろとのご指名だ。




氷鬼、すぐに潰してやる。

詩音のしがらみの一つ。



でもまぁ、今日は暴れることに専念する。





俺は身支度を終え、家から出る。






___________







ドカッ、バキッ…




ナンパ、恐喝、レイプ等、

仲裁すること約一時間。



本道の脇をあらかた回った。




すると、

何台かのバイクの音が近くに来ている。




この人数、

龍神か…?




俺は自分のバイクに跨りエンジンをかける。



まだ、俺が出て行ったらダメだからな。


じゃーな、龍神。




そう思いながら俺はバイクをとばした。




一時走ると、龍神のバイクの音は遠くなっていた。



俺は、

バイクのスピードを少し下げ走る。




少しすると、

男が群がってるのが見えた。




そこは公園。


異様な空気を感じた俺はバイクを降りた。




近くまで行くと見えてきた。



女の子を取り囲んでいる。




しかしよく見ると、

その女の子は龍神の幹部、



広野 瑞希(こうや みずき)



だった。






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