ずっと・・・



そもそも、立場が違いすぎて付き合えるなんて思っていなかった。

それが、偽りだろうが付き合えるんだ。

この際だから3ヶ月楽しんで、卒業したら綺麗さっぱり忘れればいいんだ。


「とりあえず、連絡先教えろ。今日は一緒に帰るぞ」


クラスは違うため、校内で一緒にいるのは帰りぐらいなものだろう。

それなら、噂はすぐには広まらないだろうな。

そんなことを思っていたのに、私の考えは甘いってことを知らされた。


「有紗、飯食うぞ」


何の約束もしていないのに、彼は昼になるなり私の教室まで来てそんなことを言う。

クラス中はもちろん、私まで驚いてしまった。


「え?お昼もですか?」

「当たり前だろう。付き合っているんだから」


彼がそう言ったとたん、周りが騒ぎ出した。

当の本人は、満足げに笑っている。

やられた。

彼の思うように動かされている。

とにかく、この騒ぎの中を抜け出そうと彼に近寄る。


「早く出ましょう」




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