ずっと・・・
「でも、出れば素は出るみたいだし。頻繁に出掛ければ、オレの前では素でいるようになるか」
「頻繁に?」
「じゃあ、行こう」
よく言っている意味が分からないけど、こうやって話している間もずっと繋がれたままの手を引かれ、水族館へ向かって歩き出した。
相変わらず、何を考えているのか分からない。
だって、外で逢う必要はないはず。
理事長の前で付き合っているとアピールしていればいいはずなのに。
ましてや、こうやって手を繋ぐ必要だってない。
誰かに監視されている訳じゃないと思うし。
いくらなんでもそこまではしないよね。
そう思いつつも、私から離すことは出来ない。
このまま時が止まってしまえばいいのに。
そんな風に思っている私からは離すことは出来ないんだ。
その気持ちが表に出てしまったみたいで、思わず繋いでいる手に力がこもった。
「どうかした?」
そのちょっとしたことにすぐ気づき、気にかけてくれる。